333の法則とは 〜命を守る3つの法則〜

 万が一というモノがあります

釣り場などでよく見ていると、応急処置の装備をしていない人を見ます。
アレって怖いんですよ。

3・3・3の法則

呼吸困難3分 水分補給無し3日 食事無し3週間


コレが3・3・3の法則や、3の法則と呼ばれるモノ。
コレを過ぎると、殆どの場合死に至るか、重大な後遺症害が残る。

水に溺れた場合、3分以内に呼吸できるようにしないと酸素が脳にいかず、脳死や一部組織の破壊を起こす。
溺ればかりでなく、たとえば何らかの発作を起こしている人間にも当てはまり、老若男女問わず3分というのが分岐点になる。
2分以内の回復であれば90%は助かるが、4分で50%・5分で25%と、まさに「分刻み」で救命率が落ちてゆく。

たとえば海で沈んだ場合、救急車を待つ間にも死へのカウントダウンは進んでゆく。
応急処置としては救急車を呼びつつ陸にあげ、気道確保(寝かせたまま顎をあげさせて「見上げる」姿勢をとらせる)をしてから呼吸の確認をして、呼吸が確認できなければとにかく人工呼吸を続ける。
この時にやってはいけないのが、よくマンガやドラマである「腹を押して水を吐き出させる」というモノ。
無意識に嘔吐して気管に嘔吐物が入って、せっかく陸にあげたのにオロクを作るだけで終わりになってしまいます。
自発呼吸と脈を確認できたら、タオルで拭いて体を毛布などで包んであげて、体温が落ちないようにします。
また、この時に意識があれば、横に向けて寝かせる(横臥)のが基本です。
溺れた場合、意識が戻ると嘔吐します。
この時に上向きになっていると、嘔吐物が気管に入って、また呼吸困難になりますので。
意識があって横向きにしておけば、むせ込む感じで肺の水を出そうという反射行動がありますので、コレを促すためにも横臥にしておくんですね。
あとは荷物を救急隊員に渡すようにまとめ、救急車に乗せて病院へ直行。
心停止も起こしてるのであれば、胸骨圧迫による心臓マッサージも行なう。

ココで重要なのは、頭・頸椎を痛めている可能性が高いとき。
この時は、できるだけ首を 動かさないように、慎重に応急処置を行ないます。

何事にも重要なのだが、とにかく「慌てないコト」です。
そりゃ大ゴトだから、慌てるなってのが無理な注文かもしれんが、誰か一人が冷静であれば物事というのはウマくゆく。

私の応急装備

私の釣り具ケースには「絆創膏(切って使うモノ)・除菌ウェットティッシュ(厚物・パック)・締め込みバンド」を入れてある。
意外と海というのは刺し傷・切り傷が多いため、圧迫止血ができるようにという最低限の装備だけにしている。
クルマにも除菌ウェットティッシュ(薄物・ロール)が積んである。
ホントはロキソニン・ボルタレンなんかの痛み止めも入れるべきなのだが、コレを自分以外に使うリスクを考えて入れていない。
実は、この応急用装備を使ったコトがある。
釣り座のある防波堤から降りる際に、コンクリから生えてる鉄骨を手のひらに刺した時w
自分で用意しておいた応急用装備が、自分の役に立ったという間抜けっぷりww
でも、積んでて良かった応急用装備www