グレ釣りの餌の段取り

餌がなくては釣りはできない

餌には大きく分けて2種類あります。
まず、魚を釣るための鈎に付ける「刺し餌」です。
次に、魚を寄せるための「コマセ」があります。
グレ釣りの場合、両方ともオキアミがベースになります。

 オキアミを買う

オキアミは冷凍されて売っています。
ガチガチです。
店によっては、半解凍といってゲンノウなどで叩くと崩れる程度まで解凍したモノを常備しているトコロもありますが、基本はガチガチです。
前もって予約を入れておくと、半解凍にしておいてくれる店もあります。
単位は3Kgと1Kg。
通常買うのはブロックといって3Kgですね。
オキアミの粒の大きさですが、MとLがあります…が、普通はLしか売ってません。
Lでイイんですw大は小を兼ねますからww
もし解凍していないブロックを買った場合、夏なら水に漬けて放置、冬ならクルマのエンジン下で放置です。
あまり解凍しすぎると、自らの消化酵素で自己消化をしてしまいます。
ゲンノウで叩くとシャリシャリと崩れる程度が最適です。

 まずは刺し餌から

刺し餌は鈎に掛けて、直接魚を掛けるための餌なんですね。
グレには小鈎小餌といって、小さい鈎に小さい餌を付けるのが一般的です。
コレは、グレの捕食行動に理由があります。

グレというのは見て判るように、おちょぼ口です。
こういう魚というのは、パッとくわえてパッと吐き出すんですね。
ですから、小鈎じゃないとクチに入らないんです。
小餌にするというのは、尾羽とアタマを千切るというコトです。
そうしないと、アタマだけ齧られたりして釣果があがりません。
ですから、鈎にあわせて餌を整形してやるんです。

さて、その刺し餌ですが、通常はコマセ用のオキアミブロックからとります。
お金に余裕があれば、パック詰めの刺し餌を買っても構いません。
ただ、パック詰めは量が少ないんですよね。
マズメ勝負だけとかならイイんですが、1日やるんなら確実に足らなくなります。
ですから、オキアミブロックから必要量(500gくらい)をとって使います。
そのまま使ってもイイんですが、「オキアミ職人」を使って締めると使い易いです。
あるいは、前日までに1Kgブロックを買ってきて、塩締め・砂糖締めをしてもイイです。
個人的には、余裕があれば砂糖締め、余裕が無ければオキアミ職人です。
砂糖締めの方法ですが、まずオキアミを完全に解凍し、水気を切ります。
タッパウェアに砂糖を敷き、その上にオキアミを並べます。
さらに砂糖をかぶせて、その上にオキアミを…というふうに、漬け物みたいなやり方ですね。
そうすると、オキアミが飴色になって締まり、食いも餌持ちも良くなります。
砂糖と味の素を混ぜると、さらに食いが良くなります。
デメリットは、手がベタベタするコトw
ソレが嫌なら塩締めでもイイです。
やり方は一緒です。
オキアミ職人を使う場合、餌皿は浅いものを使いましょう。
100円ショップで売っている、小さな四角のステンレストレイが最適です。
コレならオキアミ職人ボトル半分で済みます。
また、餌を広げられるので取り易いです。

餌の付け方は最初に書いたように、小鈎小餌です。
尾羽を口で千切り、尾から逆海老で「鈎を身に刺しながら」通して、アタマを千切ります。
投げて餌落ちするのは、鈎が身に刺さっていない、身と殻の間を通してしまっているのが殆どです。
ウマく付ければ、締めてない餌でも投げてダダ引きして落ちません。
刺し餌の付け方は、まっすぐ掛けるものや殻を剥いて掛けるものなど、色々あります。
色々試すのもオモシロイです。

 コマセを作る

意外と悩むのがコマセです。
一時期完全オリジナル配合コマセを自作していましたが、今は市販のモノを使っています。
完全オリジナル配合のレシピを初公開しますw
1.米ヌカ(2Kgを煎っておきます) 2.オカラ(同量を煎っておきます) 3.パン粉(1Kg) 4.砂糖(500g) 5.味の素(1ビン) 6.焼き肉のタレ(ニンニクが入ってればなんでもイイので1ビン) 7.粘土質の土1Kg 8.オキアミ3Kg 9.生アミ1Kg

コレ、意外なコトに結構釣れます。
手間は掛かりますが、ヌカは自動精米所でタダですし、オカラも豆腐屋へ行けば安く買える…ヘタするとタダで貰えます。
調味料類は100円ショップで揃います。
全部でオキアミ・生アミ別で500円しないです。
ただ、煎るのに手間がかかるんですねw
ソコで、ホームセンターで「あるモノ」を買ってきます。
その「あるモノ」とは…養鶏用配合飼料ですw
ヌカ・魚粉・肉骨粉・コーン…色々入ってコマセに便利です。
そして値段が…20Kg袋で1200円くらいですw
激安ですねwww
コレを市販のコマセの増量に使うと、結構節約になります。

最近のお気に入りが「4倍コマセグレ」と「チヌパワー(徳用)」のブレンドです。
グレ釣りなんですが、チヌ用コマセって結構イイんです。
ココに養鶏用配合飼料とオキアミを混ぜて使います。
そしてスパイスとして「焼き肉のタレ」をwww
さらにスーパー1スペシャルと粗挽きサナギ粉を半袋づつ入れてみるのもアリですね。
さぁ、どんどんチヌコマセになってきましたw

コマセを作る手順ですが、まず粉モノを混ぜてしまいます。
風上に座って、マゼラーでよく混ぜる。
ムラができないように。
そして、刺し餌分をとったオキアミを入れ、マゼラーで細かく砕きます。
そしてコレも混ぜ、ココで初めて海水を入れます。
まず端から掘り起こして、ソコに海水を入れます。
混ぜてまぜて、混ぜた部分が全体的にしっとりする程度になったら端に寄せ、新たにできた穴に海水を入れて混ぜてまぜて…最後まで繰り返します。
コツとして、少し水分が少ないかなぁ?って程度がベストです。
オキアミから水分がでますから。

さぁ、コレで刺し餌・コマセの準備ができました。
あとは釣って…じゃないですw
コマセを数投して、コマセの出来と潮を見ます。
コレ、必ずやってください。

最後に、パン粉は必ず持ち歩きましょう。
潮かぶりなどでビシャビシャになったコマセを、使えるようにするためです。

今回はコレで…