グレ釣りの攻めるポイント

 ポイントを絞れば釣果が期待できる

まずは、図を見て欲しい。

赤丸のトコロが、私が攻めるポイントになる。
基本的に、私はポイントを絞っての釣りに徹するコトが多い。
となると、軽いコマセでは散ってしまうので、重いコマセでポイントを作る(育てる)釣りになる。
ポイントはシモリの周辺で、サラシが近くで出る場所を狙う。
釣り座の真ん前にある赤丸がイチバン狙う場所。
ココで自己最高記録の42cmクチブトを出している。
この釣り場は港内と「通し」になっているため、グレが足許につきやすいという事情もある。

次に狙うのは右前方の大きいシモリまわり。
特にこのシモリの右側は、この図の端よりチョイ先に「ケーソンの段差」があり、満潮時には水没するかしないかのギリギリで作られているため、常にサラシが出ている。
このサラシによって撹拌された流れが大きいシモリの右側で淀むため、コマセは散りやすいが、魚影が濃くなりやすい傾向にある。

さらには、今度は左前方のテトラとシモリの沖側。
ココは一番近いテトラでサラシが出て、その流れが弱まるのがココだから。
特に細いシモリとテトラのあいだは、グレだけでなく根魚も掛かってくるので気が抜けない。
たまに青虫を持って行って、ココとさらに上の赤丸のあたりを狙うと、メバルやクロソイなどが釣れる。
当然ながら、テトラについたグレも来るので、足許で釣れないときにココを狙うコトも多い。

ポイントを選ぶ

私がココで釣り座を構える時は、必ず図の位置に座る。
ココなら様々なポイントを攻められるからだ。
釣りの基本で、ポイントは足許からが定石。
つまり、図でいうと真正面の赤丸になる。

次に大きいシモリのまわりを攻める。
図でいう右手沖側の大きいシモリのまわり。
テトラもシモリのような環境のため、左手沖側のテトラまわりでもイイ。

そして最後に沖のシモリ。
赤丸は付けてないが、沖のシモリにも魚はついている。

さて、ココでひとつ問題がある。
図の場所は私のホームなので、図に書き出せる程度にシモリの位置と大きさが把握できている。
今回図にしたのは「こういう場所を攻めましょう」という一例でしかなく、初めての場であれば、シモリの位置などを把握できない方が多い。
では、初めての場でポイントを絞る場合、どういうポイントを攻めればイイのだろうか?

 初めての場でポイントを探る

私がポイントを選定する場合、まず判りやすいのがサラシのまわり。
こんなのは書くほどのコトではない。

まずは鏡

私の場合は「まず鏡を攻める」というコトからはじめる。
といっても「鏡」ってナニ?ってのが殆どだと思う。
磯を観察していると、周りがさざ波立っている中で、一部だけさざ波立たない「鏡」のような場所が必ずある。
ココは潮が吹き上げているか、「水面ギリギリのシモリ」があるかのどちらかで、殆どの場合は場所が動かない「水面ギリギリのシモリ」だ。
ちなみに、私のホーム釣り場に出てる鏡は

と、こんな感じ。
結構デカいので、遠くからでも視認できる。
まぁ、普通は小さい鏡でも目立つんだケドw
水面まできているほどなので、かなり大きいシモリな場合が多い。
こういうシモリの際を攻めれば、まず問題なく釣れるハズだ。
まずは海水面が鏡になっている場所を攻めるべし。

次に水道

磯で釣りに掛かる場合、まず足許の角度を見る。
海面近くで急角度なのであれば、ドン深になっているコトが多い。
そして少し(遠くても竿3本)正面沖目に「島か大きいシモリ」があるトコロを探す。
つまり、足許にも沖目にも魚がいるトコロで釣りに掛かるワケ。
こういう所は沖からの波が島やシモリを乗り越えてくるんで、見かけとは裏腹に難しい釣りになりやすい。
要は「もたれ潮」になりやすいワケ。
ソコで、沖ではなく「横に」仕掛けを向ける。
上の図にある私のホームの釣り場ではなく、第2のホーム釣り場というのがまたオモシロくて、沖に5mほど突き出した、H鋼を組んだだけの釣り座での場なのだが、ココがまさに水道(幅は竿5本あるかないか)であり、コンクリの人工的なストラクチュアがあったりして、ココがまたよく釣れる。
足許は幅十数センチの鉄骨のみ。
高さは5mくらい。
下を見ると、後ろの防波堤に波がぶつかっている。
さらに潮がマトモに入るので、少しでも荒れると潮をかぶる。
高所恐怖症の人は、足がすくみあがってしまうだろう。
だが、魚影は非常に濃く、色んな魚が釣れるので飽きない。
ココの反対側というのが、竿2本分の水道で、深さが3ヒロ程度のイイ水道になっている。
第3のホーム釣り場は、テトラとケーソンのフチを狙う場なのだが、その外側の釣り場がまたドン深の水道。
つまり、メインのホーム釣り場以外は水道が基本になっているワケ。
私は基本的に「本流」を流す釣りをしない。
どちらかというと、狭いポイントに絞って釣るタイプ。
重いうえに匂いの強いモノを混ぜたコマセで、しかも遠投用の「まとまりのイイ」コマセを使うので、ピンポイントでコマセを効かせたポイントで釣る。
一番好きなのは、水道のドン詰まり。
第3のホーム外側ポイントというのがコレにあたる。
横の水道なのだが、右側に島があって左はひらけている。
こういうトコロは初心者にも釣りやすい、非常にイイ釣り場だと言える。

そして人工物

人工物のある釣り場というのは色々あるが、豆腐(コンクリ6面体の中空)や沈めテトラがあるトコロは期待できる。
豆腐は主に貝類がつきやすいように沈めるワケだが、もちろん魚礁の意味もある。
沈めテトラも一緒。
魚礁だから、魚がいないハズがない。
これらのストラクチュアの場所は、私もそうだが「漁業組合員で漁業権持ち」の人間しか判らない。
なぜなら、潜らないと( = アワビなどの漁をしないと )判らないから。
私は漁業権を持ってるので、潜った場所に豆腐などの魚礁があれば覚えておく。
もちろん、海底の地形も覚えておく。
潜ってみると判るが、釣り人が「魚がいない」という場所の水面下には、大抵魚がわんさかいる。
魚がいないのではなく、単に腕が悪いだけなのが殆ど。
(漁業権があれば)一度潜ってみれば判る。
魚は沢山いる。
しかもイイ型のが。
そういうのがついている人工物を狙って釣れば、大モノ釣りになるかどうかは運なので知らんが、数釣りはラクにできる。
まぁ、釣りになる(あまり沖でない)人工物は数が少ないが、そういうポイントを探す方法が一つだけある。
地元の人間に聞くコト。
大抵は教えてくれないか、嘘の情報を流すw
荒らされたくないから。
だからこそ、同じ釣り場に通って、地元の人間と通じておけば、そのうち教えてくれる。
釣りは辛坊w

というコトで

今回はオシマイ。