VMWare Server 2

hp ML115G5にインストール

Ubuntu上に構築し、様々な環境を使用できるようにします。

 Setup

hp ML115G5でも書きましたが、もう一度おさらいです。現在の構成
model : hp ML115G5
CPU : Phenom 9950BE
RAM : 8GBytes
HDD : 160GBytes
G/A : QUADRO NVS 285 (VRAM128MBytes)
O S : Ubuntu 8 x64

ダウンロードとインストール

VMWareのサイトより、Homeの中央下側に
製品を検索

とあるはずです。
そこにカーソルをあわせると
VMWare Server

が出てくるのでクリック。
次の画面左側に
ダウンロード

があるのでクリック。
また次の画面で、右下のところにID & Passwordでログインします。
しかし、アカウントを取得されていない方は、先に取得してください。
ということで、ログインします。

次はダウンロードページ。
一番上には、今のところ取得している製品のプロダクトキーが表示され、その下には各プラットフォーム・各ファイル形式ごとにリストアップされています。
今回使用するのは
VMware Server 2 for Linux Operating Systems 64-bit version. Version 2.0.0 | 122956 – 10/29/08


508 MB TAR image

です。
TAR image

のところをクリックし、しばし待ちます。
ダウンロード完了したら解凍。
FILES bin doc etc installer lib man sbin vmware-install.pl vmware-vix

というファイル群ができるので、
./vmware-install.pl

でインストール開始。
基本的に、デフォルトのまま進んでいって結構です。
注意点は2点だけ。

  • 途中でAdministratorを変更するか?変更するなら誰にするか?という意味の質問があるので、

yes

と答えて
Administratorにしたいユーザ名(コレはローカルで存在するユーザじゃないとダメ)

を入力する。

  • 途中でシリアルナンバーを聞いてくるので、ダウンロードページにあったプロダクトキーを入力する。

あとは全てenterの連打。

起動

ターミナルより
vmware

だけで起動します。
標準設定されているブラウザが起動し、ログオン画面が表示されますので、
さきほどインストール時に指定したユーザ名 & パスワード

でログオンします。
あとは普通に弄るだけ。

リモートで接続

FireFox必須です。
まずはFireFoxを起動し、アドレスバーに
https://VMWareServer2をインストールしたサーバのIPアドレス:8333/ui/

と打ち込みます。
たとえば、サーバのアドレスが
192.168.1.100

であれば、
https://192.168.1.100:8333/ui/

となります。
証明証云々とでますが、必要なことなので受け入れてやってください。
あとは、ローカルでいじるのと一緒です。
ヴァーチュアルマシン(以下VM)の操作はFireFoxのアドオンによります。
右側ペインのConsoleタブをクリックし、
Open the console in a new window.

のところをクリックすると、そのクライアントが接続した初回のみ、アドオンのインストールを促すメッセージが表示されます。

  • 注意

MacOS X版のFireFox用アドオンは公開されていません。
したがって、リモートで操作する場合は、XDMCP接続でUbuntu上のFireFoxにて使用することになります。

 仮想環境の構築

Windows Vista Ultimate x64 インストールの前準備

まずはVMを作成します。
メニューの
Virtual Machine

より
Create Virtual Machine

を選択。
Wizardが表示されるので、
Name

欄に
VM名を入力

して
NEXT

次に
Guest Operating System

を選択する画面で
Windows operating system


Microsoft Windows Vista (64-bit)

と選択して
NEXT

次の
Memory and Prcessors

にて
メモリサイズとCPU数を決定します。
今回は、
Memory size : 6144 MBytes Processors count : 2

として
NEXT

次の
Hard Disk

では
Create a New Virtual Disk

のまま
NEXT

で、
Capacity

のところに
80

と打って
NEXT

です。
次の
Network Adapter

では
Add a Network Adapter

を選択して
NEXT

で、
Network Connection


Bridged

にして
NEXT

次の
CD/DVD Drive

では
Use a Physical Drive


NEXT

次はデフォルトのまま無視して
NEXT

次の
Floppy Drive

は、FDD非搭載のため
Don’t Add a Floppy Drive

を選択して
NEXT

です。
USB Controller

では
Add USB Controller


NEXT

各種設定の確認画面が出ますので、項目に間違いがないことを確認し、
Finish

を押して終了です。

Windows Vista Ultimate x64 インストール

DVDドライブにインストールメディアを挿入し、あとは普通にインストールするだけなので省略します。

VMWare Toolsのインストール

WebAccess画面の右ペインの
Status


VMWare Tools

という項目があります。
そこに
Install VMWare Tools…

というリンクがありますので、クリックします。
すると、VM内にインストールウィザードが表示されますので、いわれるままにインストール。
再起動を促される場合は、VMを再起動します。
VM内外で、マウスカーソルの移動がシームレスにできれば成功です。

アプリのインストール

あとは実機だろうがVMだろうが、操作に違いはありません。
普通にインストールしていくだけです。

この環境の意味

さて、皆さんが疑問に思うところは
なぜ仮想化なのか

というところだと思います。
普通にインストールすればいいじゃないかと。

私としては、メインの環境がMacBookであり、サブとして「複数の環境を同時に」使う必要があるんですね。
Linuxにはじまり、WindowsやSolarisも必要です。
幸いにしてMacOS XにはXが搭載されており、XDMCPにより、リモートでLinuxなどのXを操作できる環境が揃っています。
私のMacBookは初代の一番安いヤツなんで、VMWare FusionでひとつのVMならともかく、複数OSをVMとして起動するには荷が重すぎます。
複数のキーボード・マウスなどを並べて、それらを使い分けるのは面倒です。
一つの画面で、一セットのコントロールデバイスで、全てを操作できたらこれほどラクなことはありません。
また、さらにサブ環境が高スペックを要求するようになったら、何台も移行するのは面倒ですし、そんなコストはかけられません。
であるならば、VMWareServer2で環境を構築し、ホストOSを移行したのちにVMだけを移せばいいだけのこの環境は、私にとって非常に都合のよいものなんですね。

一度使ってみれば、この環境の良さが判ると思います。