PilotPower 2CT

 Pilot Power 2CTを履いてみた

インプレッション

タイヤ交換後はじめて乗ってみて、まず最初のコーナーでちょっと怖いと感じました。
以前のタイヤに比べて「倒し込みがあまりにも軽い」と感じたからです。

いくつかのコーナーで感触を確かめ、倒し込みの軽さに慣れると、バンク中のコントロール性が異常に高いと気付く。
旋回初期の倒し込みは軽いものの、クリップまでのバンク維持が非常にラク。
グリップもインフォメーションもド~ンと安定しているため、純正タイヤのようなバンク角を探りながら切れ込みを抑えるという無駄な苦労がなく、とにかくクリップ目指してラインはスゥ~ッと・安定性はド~ンと、まるで違うバイクに乗っているかと思うほど。
フロントの切れ込みは全くなく、バンク中にハンドル操作をすると、思った通りの判りやすい現象が起こる。
おかげさまで、上半身の無駄な力みがまだ残ってたのに気付きました。
以前から気をつけてたんですが、このタイヤだと、もうホントにハンドルには手を軽く添えるだけで充分です。

クリップを過ぎて、立ち上がりのためにアクセルを開けながらバンクを起こしていくと、これまた挙動をコントロールしやすい。
リアのヨレが全く無くなり、欲しい時に欲しいだけの欲しい方向のグリップが得られます。
プッシュアンダーの心配がないため、若干ワイドオープン気味に、スライドを誘発するつもりくらいの操作で丁度いい感じ。
挙動に挙突さがないため、アクセルを開けながらの旋回でもとにかくスムーズ。
アホみたいに従順なタイヤです。

とにかくバンクしている時は「ド安定」っつぅ妙なタイヤ。
逆に、中低速域での直進は…やっぱり若干不安定かも。
プロファイルの関係上、接地面積が少ないからしゃぁない。
それを補って余りあるバンク中のコントロール性とグリップ。
私の場合、メインは山越えの通勤なんで、中低速での直進は全然気になりません。

  • プロファイルに関しては、この角度が判りやすいと思います。

いやぁ、履いて良かったPilot Power 2CT。
次もコレを履くと思う。

まだ60Km程度しか走ってませんので、こやつがまだ鎮座しとります。

若干気になるのが、下の写真。

タイヤの端から数センチのところが、ササクレだってます。
いや、この写真だけじゃ判りづらいんですが。
このページにある写真、全て見比べていただければ判ると思います。
たぶん、このササクレだってるところが、コンパウンドの柔らかい部分なんでしょうが、まだ60Km程度しか走ってない状態でコレです。
特に攻めてるワケじゃないんですがねぇ。
皮むき段階でコレって、どうなんでしょうか?